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2026年3月3日、皆既月食で月が真っ赤に! 見える場所は?

2026 3/01
宇宙・天文
2026年3月1日
🕑この記事は約6分で読めます
シルミー

はかせ、2026年に月が真っ赤になるって聞いたんだけど、本当なの?

はかせ

本当ですよ! 2026年3月3日の早朝に皆既月食が起きて、月が赤銅色に輝く「ブラッドムーン」が見られるんです

皆既月食は、地球が太陽と月の間に入り、月が地球の影にすっぽり隠れる現象だ。完全に影に入った月は真っ暗になるのではなく、不思議なことに赤黒く光る。この幻想的な光景を、2026年3月3日には北米、オーストラリア、ニュージーランド、東アジアの一部で観測できる見込みだ。

目次

皆既月食が起きる仕組み

赤く輝く皆既月食のイメージ
Photo by Kevin Wang on Unsplash

地球の影に月が入り込む

月食は、太陽・地球・月が一直線に並んだときに起きる。普段の満月では、月は地球の影の脇を通り過ぎていくだけだが、軌道のタイミングが合うと、月が地球の本影と呼ばれる濃い影の中に入り込む。

地球の影には2種類ある。外側の薄い影を半影、内側の濃い影を本影という。月が半影に入ると少し暗くなる程度だが、本影に完全に入ると月食らしい劇的な変化が起きる。

なぜ月は真っ暗にならないのか

地球の影に完全に隠れた月は、真っ暗になりそうなものだ。でも実際には、赤銅色に輝いて見える。これは地球の大気が関係している。

太陽の光が地球の大気を通過するとき、青い光は散乱されて宇宙に飛んでいってしまう。一方で赤い光は散乱されにくく、大気を通り抜けて月まで届く。ちょうど夕焼けが赤く見えるのと同じ原理だ。地球の大気がレンズのような役割をして、赤い光だけを月に届けているわけだ。

ブラッドムーンの色は毎回違う

皆既月食のたびに月の色は微妙に変わる。明るいオレンジ色に見えることもあれば、濃い赤茶色になることもある。これは地球の大気の状態によって決まる。

火山の噴火直後などで大気中に塵が多いときは、赤い光も遮られて月は暗く見える。逆に大気が澄んでいるときは、明るいオレンジ色になる。2026年3月の月食がどんな色になるかは、当日の地球の大気次第だ。

2026年3月3日の月食はどこで見える?

月食が観測できる地域を示す世界地図
Photo by NASA Hubble Space Telescope on Unsplash

北米では絶好の観測チャンス

今回の皆既月食は、北米全域で観測できる。アメリカ、カナダ、メキシコのどこからでも、月が地球の影に入っていく様子を最初から最後まで見られる絶好のチャンスだ。

月食が始まるのは現地時間で3月3日の未明。月が本影に入り始める部分食の開始時刻は、アメリカ東海岸で午前3時頃、西海岸では深夜0時頃になる見込みだ。皆既食の時間帯は約1時間続く予定で、夜空に赤い月がゆっくりと輝く光景を堪能できる。

オーストラリアとニュージーランドでも観測可能

南半球では、オーストラリアとニュージーランドの全域で月食が見られる。こちらは3月3日の夕方から宵にかけての時間帯で、月が昇ってくるときにはすでに地球の影に入っている状態だ。

シドニーやメルボルンでは、東の空から赤い満月が昇ってくる「月出帯食」と呼ばれる珍しい光景が見られる。地平線近くの月は大きく見える錯覚もあって、いつもより迫力のある月食になりそうだ。

東アジアの一部地域でも

東アジアでは、月食の一部始終を見られる地域は限られる。日本からは残念ながら観測できない。月が沈んだ後に月食が始まるタイミングだからだ。

ただし、中国東部や韓国、極東ロシアの一部では、月食の終わり頃を観測できる可能性がある。月が西の空に沈む直前に、影から出てくる様子が見られるかもしれない。

月食の観測方法と楽しみ方

月食を観測する人々
Photo by Akbar Nemati on Unsplash

特別な道具は必要ない

月食の観測に望遠鏡は必要ない。肉眼でも十分に楽しめるのが月食の魅力だ。ただし、双眼鏡があると月の表面の模様まで見えて、より楽しめる。

日食と違って、月食は目で直接見ても全く危険はない。月は太陽の光を反射しているだけなので、いくら見つめても目を痛める心配はない。家族や友達とのんびり眺めるのがおすすめだ。

写真撮影にも挑戦してみよう

スマートフォンのカメラでも月食は撮影できる。ただし、普通に撮るとぼんやりした光の点にしか写らないので、いくつかコツがある。

まず三脚でスマホを固定する。手ブレ補正があっても、夜空の撮影では固定が必須だ。次に夜景モードやプロモードで露出時間を長めに設定する。ISO感度は800から1600くらいに上げると、赤い月の色がきれいに写る。

一眼レフカメラなら、望遠レンズを使って月のクレーターまで写し込める。シャッタースピードは1/60秒から1秒くらい、絞りはF5.6からF8くらいが目安だ。部分食の段階では明るいので速めのシャッター、皆既食の赤い月は暗いので遅めのシャッターで調整しよう。

時系列で色の変化を記録する

月食は数時間かけてゆっくり進む。10分おきに写真を撮って並べると、月が少しずつ欠けていく様子や、色が変わっていく過程が記録できる。

部分食の始まりから皆既食、そして再び満月に戻るまでを1枚の写真に合成する「比較明合成」という手法もある。専用アプリを使えば、スマホでも簡単にできる。空に月が連なって見える幻想的な1枚になる。

シルミー

日本からは見えないのが残念だけど、次のチャンスはいつ来るのかな?

日本で次に皆既月食が見られるのは2025年9月8日だ。こちらは夕方から宵にかけての時間帯で、観測条件は良好。その後も2026年には今回の3月3日の月食、さらに8月28日にもう1回ある。月食は年に数回起きるので、チャンスは意外と多い。

2026年3月3日の月食は、北米やオセアニアに住む人にとっては絶好の観測機会だ。日本からは見えないが、NASAなどがライブ配信する可能性が高いので、リアルタイムで赤い月を楽しむことはできるだろう。次に日本で見られる皆既月食に向けて、今から準備しておくのもいいかもしれない。

参考文献:
Where to see the total lunar eclipse in the early hours of March 3
出典: Space.com

アイキャッチ画像: Photo by utsav siwakoti on Unsplash

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宇宙・天文
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