MENU
  • テクノロジー
  • 人体・医学
  • 宇宙・天文
  • 歴史・考古学
  • 生き物・自然
  • 検索 🔍
Shirmee/シルミー
知りたいを満たす
  • テクノロジー
  • 人体・医学
  • 宇宙・天文
  • 歴史・考古学
  • 生き物・自然
  • 検索 🔍
Shirmee/シルミー
  • テクノロジー
  • 人体・医学
  • 宇宙・天文
  • 歴史・考古学
  • 生き物・自然
  • 検索 🔍
  1. ホーム
  2. テクノロジー
  3. スニーカーのキュッキュッ音で『スター・ウォーズ』が流れる!? 靴底パターンの物理学

スニーカーのキュッキュッ音で『スター・ウォーズ』が流れる!? 靴底パターンの物理学

2026 4/18
テクノロジー
2026年3月6日2026年4月18日
🕑この記事は約4分で読めます

体育館でバスケをしていると、急停止のたびに「キュッキュッ」と鳴る。あの音がゴムと床の摩擦で出ているのは誰でもわかる。でも、なぜ「キュッ」という特定の高さの音になるのか。なぜ靴によって音が違うのか。そこまで説明できる人はほとんどいない。

マサチューセッツ大学アマースト校のアルフレッド・クロスビー教授らの研究チームが、この謎を解き明かした。そして調子に乗って、スター・ウォーズのテーマ曲を演奏できる靴底まで作ってしまった。

目次

「摩擦音」では説明しきれない

スニーカーの靴底トレッドパターンのクローズアップ
Photo by Erik Mclean on Unsplash

ゴムが床を擦れば音が出る。それ自体は正しい。だがもしそれだけなら、どの靴でも同じ音が出るはずだ。実際には靴によって音の高さが違う。バスケットシューズとランニングシューズでは音色がまるで違う。「摩擦」だけでは、この差を説明できない。

鍵を握るのはスティックスリップ(stick-slip)現象だ。「くっつく→滑る→くっつく→滑る」を超高速で繰り返す動きのこと。バイオリンの弓が弦に「くっついては滑り」を繰り返して音を出すのと同じ原理で、靴底のゴムも床の上で1秒間に数百回から数千回のスティックスリップを起こしている。

音の高さを決めていたのは「ゴムブロックの形」だった

体育館でバスケットボールシューズを履いた選手
Photo by Hannah Tu on Unsplash

靴底全体ではなく、個々のブロックが振動している

研究チームが高速度カメラとレーザー振動計で観察したところ、靴底全体が振動するのではなく、個々のゴムブロック(トレッドの突起部分)が独立して振動していた。

しかもブロックの高さと幅の比率が音の高さを決める最大の要因だと判明した。背の高い細いブロックは低い音、背の低い太いブロックは高い音。パイプオルガンの管の長さで音階が変わるのと同じ原理だ。

計算式→3Dプリント→スター・ウォーズ

チームはブロック形状と周波数の関係を数式にまとめ、「この音が欲しい」に対応するブロック寸法を逆算できるようにした。

そこで遊び心を発揮。スター・ウォーズのメインテーマに必要な音階を計算し、対応するゴムブロックを3Dプリンターで作成した。異なるサイズのブロックを音階順に並べた靴底を床に滑らせると、あの「ジャーン、ジャジャジャーン♪」が鳴る。音量もブロックの接地面積で調整できる。理論上はどんなメロディーでも演奏可能だ。

シルミー

靴底のブロックの形を変えるだけで音階が作れるって、楽器みたいだね!

遊びの研究が本気の技術に変わる

音波の周波数を示す波形図
Photo by Logan Voss on Unsplash

グリップ力を保ったまま「静かなバッシュ」を作る

スポーツシューズメーカーにとって、靴底の音は長年の悩みだった。グリップ力を上げれば音がうるさくなり、音を消せばグリップが落ちる。今回の研究成果を使えば、音の周波数だけを人間の耳に聞こえない超音波領域(2万ヘルツ以上)にシフトできる。摩擦力は維持したまま静かな靴が実現するかもしれない。

歩行の異常を音で知らせる靴

クロスビー教授は高齢者向けの靴への応用も提案している。正常な歩行なら一定リズムの「トン、トン、トン」だが、つまずきかけると音が変わる。介護スタッフが離れた場所から歩行状態を把握できる。視覚障害者向けの点字ブロックと組み合わせて、ブロックの種類ごとに異なる音階を鳴らすアイデアもある。

EVの時代にタイヤの騒音対策

自動車タイヤへの応用も有望だ。タイヤと路面の摩擦音(ロードノイズ)は高速道路沿いの深刻な騒音問題。トレッドパターンを最適化すれば、グリップ性能を損なわず静かなタイヤが作れる可能性がある。電気自動車の普及でエンジン音が消えた今、タイヤの音はより目立つようになっており、この研究の重要性は増すばかりだ。

体育館で鳴るキュッキュッという音。その小さな振動の中に、スポーツシューズから福祉機器、都市騒音対策までを変えるかもしれない物理学が詰まっていた。

参考文献:
The physics of squeaking sneakers
出典: Ars Technica

アイキャッチ画像: Photo by Karsten Winegeart on Unsplash

ショート動画でも配信中!チャンネル登録よろしくね!
テクノロジー
3Dプリンター stick-slip現象 スター・ウォーズ スニーカー スポーツ工学 トレッドパターン バスケットボール マサチューセッツ大学 振動 摩擦 物理学 靴 靴底 音階 音響
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • ピーナッツの殻が未来素材に大変身!? 夢の素材グラフェンを作る新技術
  • 宇宙で育てたキノコを食べてみた! ISSで初の収穫パーティーが実現

この記事を書いた人

シルミー編集者のアバター シルミー編集者

科学メディア「シルミー」の運営者。子供の頃から宇宙や生き物の図鑑を読みあさり、大人になった今も科学ニュースを追いかける日々。海外の学術メディアから面白い研究を見つけて、日本語でわかりやすく届けることをライフワークにしています。

関連記事

  • 髪の毛の1/7の銅線が中性子星級プラズマに! HZDRが撮影成功
    2026年5月4日
  • 量子テレポートで光が270m瞬間移動! 30年の夢ついに実現へ
    2026年5月2日
  • 土の微生物が電気を作る! 電池いらずの燃料電池をノースウェスタン大が開発
    2026年4月20日
  • 中国の「人工太陽」が科学者も驚く核融合記録を更新!
    2026年3月17日
  • 牛乳で作るプラスチック!? たった13週間で消える新素材が誕生
    2026年3月9日
  • 夜の宇宙の冷たさで発電!? 地面との温度差を使う新エンジンが誕生
    2026年3月7日
  • 4万年前の人類はすでに情報を記録していた! 氷河期の「ドット」に隠された驚きの秘密
    2026年3月7日
  • ピーナッツの殻が未来素材に大変身!? 夢の素材グラフェンを作る新技術
    2026年3月5日

コメント

コメントする コメントをキャンセル

人気記事
  • セロハンテープが「キーッ!」と鳴く理由が判明 音速超える亀裂のイタズラ
  • 2026年3月3日、皆既月食で月が真っ赤に! 見える場所は?
  • カラスに卵を奪われた有名ワシ夫婦、再び新しい卵を産んだ!
  • 宇宙が縮み始める?「ビッグクランチ」で終わるかもしれない新説
  • スニーカーのキュッキュッ音で『スター・ウォーズ』が流れる!? 靴底パターンの物理学
Shirmee

知りたいを満たす科学メディア

宇宙・テクノロジー・人体・歴史・物理・生物など幅広い科学トピックを、わかりやすく深掘り。最新の研究や発見を、知的好奇心を刺激する記事でお届けします。

カテゴリー
  • テクノロジー
  • 人体・医学
  • 宇宙・天文
  • 歴史・考古学
  • 生き物・自然

キャラクター紹介

シルミー
シルミー

はかせの実験で生まれたスライム。「なんで?」が口ぐせ。

はかせ
はかせ

なんでも知ってる博士。やさしく教えてくれる。

SNS

X YouTube Instagram TikTok
  • 運営者情報
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー

© Shirmee/シルミー.

目次
X YouTube Instagram TikTok