MENU
  • テクノロジー
  • 人体・医学
  • 宇宙・天文
  • 歴史・考古学
  • 生き物・自然
  • 検索 🔍
Shirmee/シルミー
知りたいを満たす
  • テクノロジー
  • 人体・医学
  • 宇宙・天文
  • 歴史・考古学
  • 生き物・自然
  • 検索 🔍
Shirmee/シルミー
  • テクノロジー
  • 人体・医学
  • 宇宙・天文
  • 歴史・考古学
  • 生き物・自然
  • 検索 🔍
  1. ホーム
  2. 宇宙・天文
  3. 天の川の中心で超高速パルサー発見! ブラックホール近くで8ミリ秒回転

天の川の中心で超高速パルサー発見! ブラックホール近くで8ミリ秒回転

2026 3/21
宇宙・天文
2026年2月27日2026年3月21日
🕑この記事は約7分で読めます
シルミー

はかせ、ブラックホールの近くで星が超高速で回ってるって聞いたんだけど、本当なの?

はかせ

よく知ってますね! 実は天の川銀河の中心にある超巨大ブラックホール「いて座A*」のすぐ近くで、8.19ミリ秒に1回転する超高速パルサーが見つかったんです

パルサーとは、猛スピードで回転しながら電波を放つ天体だ。まるで宇宙の灯台のように、一定間隔で電波のビームを地球に向けて発している。

今回見つかったパルサーは、1秒間に約122回も自転している。これは地球上のどんな物体よりも速い。しかも、それが銀河系で最も極限的な環境――超巨大ブラックホールのすぐそばで起きているのだ。

目次

パルサーって何? 宇宙の時計の正体

高速回転する中性子星のイメージ
Photo by NASA Hubble Space Telescope on Unsplash

中性子星が作る宇宙の灯台

パルサーの正体は中性子星と呼ばれる天体だ。太陽の8倍以上の重さを持つ恒星が一生を終えるとき、超新星爆発を起こして外側を吹き飛ばす。その後に残るのが中性子星だ。

中性子星は直径わずか20キロメートルほどしかない。これは東京の山手線の内側とほぼ同じ大きさだ。だが、その小さな星の中に太陽1個分以上の質量が詰め込まれている。

スプーン1杯分の中性子星の物質は、地球上では約10億トンの重さになる。これは東京スカイツリー約1,600本分の重さに相当する計算だ。

1秒間に数百回転する理由

中性子星が高速回転する理由は、元の恒星が持っていた回転エネルギーが保存されるからだ。フィギュアスケート選手が腕を縮めると回転が速くなるのと同じ原理だ。

巨大な恒星が小さな中性子星に圧縮されると、回転速度が劇的に上がる。さらに中性子星は強力な磁場を持っており、磁極から電波ビームを放出する。この電波が地球の方向を向くたびに、私たちはパルス信号として観測できるのだ。

宇宙で最も正確な時計

パルサーが「宇宙の時計」と呼ばれるのは、その回転周期が極めて安定しているからだ。最も安定したパルサーは、原子時計と同等かそれ以上の精度を持つ。

天文学者はパルサーを使って、重力波の検出や宇宙航法システムの開発を進めている。GPSが地球の衛星を基準にするように、将来の宇宙船はパルサーを目印に航行するかもしれない。

銀河系の心臓部で見つかった理由

電波望遠鏡による宇宙観測

Photo by Matthijs van Heerikhuize on Unsplash

いて座A*――天の川の超巨大ブラックホール

今回パルサーが見つかったのは、いて座A*(エースター)と呼ばれる超巨大ブラックホールの近くだ。このブラックホールは地球から約2万6,000光年離れた場所にあり、太陽の約400万倍の質量を持つ。

いて座A*は天の川銀河の中心に位置し、銀河全体の重力の「錨」として機能している。2022年には国際協力プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」が、このブラックホールの影を史上初めて撮影して話題になった。

極限環境での天体観測

超巨大ブラックホールの周辺は、宇宙で最も過酷な環境の一つだ。強烈な重力場、高密度のガスや星、激しい放射線が飛び交う。

これまで銀河系中心付近では数個のパルサーしか見つかっていなかった。電波観測が難しいからだ。銀河中心には高温のガスが充満しており、電波を散乱させてしまう。まるで濃い霧の中で懐中電灯を探すようなものだ。

8.19ミリ秒という驚異的な速さ

今回発見されたパルサーの回転周期は8.19ミリ秒。これは「ミリ秒パルサー」と呼ばれる超高速回転する種類だ。

通常のパルサーは1秒間に1〜10回程度回転する。一方、ミリ秒パルサーは1秒間に数百回転する。これは長い時間をかけて、連星系の相手の星から物質を吸い取り、回転エネルギーを得た結果だと考えられている。

ブラックホール近くでミリ秒パルサーが見つかるのは極めて珍しい。なぜなら、このような連星系が超巨大ブラックホールの潮汐力を生き延びるのは難しいからだ。

発見がもたらす科学的意義

アインシュタインの理論を試す実験場

ブラックホール近くのパルサーは、一般相対性理論を検証する絶好の実験場になる。アインシュタインが1915年に発表したこの理論は、重力が時空を歪めることを予言した。

強い重力場では時間の進み方が遅くなる。これを「重力赤方偏移」という。パルサーの正確な回転周期を測定することで、ブラックホール周辺でどれだけ時空が歪んでいるかを測れる。

もし理論と観測結果にズレがあれば、物理学の根本を見直す必要が出てくる。だからこそ、科学者たちはこの発見に注目しているのだ。

銀河中心の星の歴史を読み解く

このパルサーがどうやって現在の位置に来たのかも謎だ。考えられるシナリオは2つある。

1つ目は、銀河中心で生まれた星が超新星爆発を起こし、その場でパルサーになったというもの。2つ目は、銀河の別の場所で生まれたパルサーが、何らかの理由で銀河中心に引き寄せられたというものだ。

どちらのシナリオが正しいかを突き止めることで、銀河の進化の歴史や、星がどのように移動するかを理解できる。

新しい観測技術の試金石

この発見は、次世代の電波望遠鏡の能力を示すものでもある。研究チームは高感度の観測装置を使い、ノイズの中から微弱なパルサー信号を検出した。

今後、スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)などの巨大電波望遠鏡が稼働すれば、銀河中心でさらに多くのパルサーが見つかるだろう。それにより、ブラックホール周辺の環境がより詳しく分かってくる。

宇宙の極限環境で生き残る天体

超巨大ブラックホールの近くは、星が引き裂かれたり、軌道が乱されたりする危険地帯だ。それでもこのパルサーは安定して回転し続けている。

これは中性子星の強靭さを物語る。直径20キロの小さな星が、太陽400万個分の重力にも負けずに存在している。宇宙で最も密度が高く、最も頑丈な天体の一つだと言えるだろう。

シルミー

ブラックホールの近くでも壊れないなんて、すごいね!

この発見は、宇宙の極限環境を理解する新たな窓を開いた。今後の観測で、さらに多くのパルサーが銀河中心で見つかれば、天の川銀河の「心臓部」の謎が次々と明らかになっていくだろう。科学者たちは、このパルサーが放つ規則正しい電波ビームを追跡し続けている。

あわせて読みたい
太陽の1540倍! 巨大な星が突然「ハイパージャイアント」に変身した理由 はかせ、太陽の1540倍もある星が突然変身したって本当なの? 本当です。HR 5171Aという巨大な星が、宇宙でもめったに見られない「黄色ハイパージャイアント」になったん...
あわせて読みたい
曲がった星の光が暴露! 隠れた二重ブラックホールを見つける新技術 ねえはかせ、ブラックホールって2つ並んで踊るように回ることがあるの? そうなんです。実は宇宙には、超巨大ブラックホールが2つペアになって回っている場所があるんで...

参考文献:
Ultra-fast pulsar found near the Milky Way’s supermassive black hole
出典: ScienceDaily

アイキャッチ画像: Photo by Yifu Wu on Unsplash

ショート動画でも配信中!チャンネル登録よろしくね!
宇宙・天文
いて座A* パルサー ブラックホール ミリ秒パルサー 一般相対性理論 中性子星 天の川銀河 宇宙物理学 超新星爆発 重力 銀河中心 電波天文学
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 宇宙が縮み始める?「ビッグクランチ」で終わるかもしれない新説
  • 1億9000万年前の「剣の竜」化石が書き換える海竜進化の謎

この記事を書いた人

シルミー編集者のアバター シルミー編集者

関連記事

  • エウロパの氷が地下の海を育ててる!? 生命がいるかもしれない理由
    2026年3月23日
  • 腐った卵のニオイがする惑星を発見! 硫化水素の謎に迫る
    2026年3月17日
  • 天の川の中心に隠された化学物質を発見! 世界最大の電波望遠鏡が謎に迫る
    2026年3月13日
  • 宇宙誕生20億年後に棒渦巻銀河が存在!? ジェイムズ・ウェッブが覆す常識
    2026年3月12日
  • 火星の岩に刻まれた「クモの巣」模様、古代の地下水が作った証拠だった!
    2026年3月10日
  • 月に超強力な磁場があった!? アポロの石が明かす驚きの真実
    2026年3月10日
  • 頭蓋骨星雲の謎に迫る! ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた驚きの姿
    2026年3月9日
  • 太陽系に「宇宙の雪だるま」が大量発生!? その謎の正体とは
    2026年3月9日

コメント

コメントする コメントをキャンセル

人気記事
  • 2026年3月3日、皆既月食で月が真っ赤に! 見える場所は?
  • 血液検査だけでがん発見!? 画像診断より早く見つける新技術が登場
  • バクテリアががん細胞を食べる!? 腫瘍の中から破壊する新治療法
  • 馬のいななきに隠された秘密! 2つの声を同時に出す驚きの仕組み
  • セロハンテープが「キーッ!」と鳴く理由が判明 音速超える亀裂のイタズラ
Shirmee

知りたいを満たす科学メディア

宇宙・テクノロジー・人体・歴史・物理・生物など幅広い科学トピックを、わかりやすく深掘り。最新の研究や発見を、知的好奇心を刺激する記事でお届けします。

カテゴリー
  • テクノロジー
  • 人体・医学
  • 宇宙・天文
  • 歴史・考古学
  • 生き物・自然

キャラクター紹介

シルミー
シルミー

はかせの実験で生まれたスライム。「なんで?」が口ぐせ。

はかせ
はかせ

なんでも知ってる博士。やさしく教えてくれる。

SNS

X YouTube Instagram TikTok
  • 運営者情報
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー

© Shirmee/シルミー.

目次
X YouTube Instagram TikTok